人間と線虫を区別するのは「ジャンクDNA」かもしれないということ

 

今回は最近読んだ「ジャンクDNA-ヒトゲノムの98%はガラクタなのか?」という本の書評について。

 

本書のテーマは「ジャンクDNA」について。ジャンクDNAとは人間の体内に存在するDNAの内、たんぱく質をコードしていないDNAのことを指す。

ジャンクDNAは全DNAの内なんとおよそ98%を占める。つまり、我々のDNAの内たった2%しかたんぱく質を構築することに使用されていないのだ。

では、ジャンクDNAは何をしているのか?

これまでの数々の研究結果から、ジャンクDNAはたんぱく質をコードするという役割と同じくらい人間の生存にとって重要な役割を果たしているということが分かってきている。

フリードライヒ運動失調症や、筋緊張性ジストロフィーなど、ジャンクDNAの配列にわずかな異変が生じるだけで、人間の身体に致命的なダメージが及ぶという例は多々報告されており、本書で著者が指摘しているようにもはや「ジャンクDNA」という言葉は適切ではないかもしれない。

何より興味深いのは、人間と言う非常に複雑な構造の哺乳類と線虫という単純な昆虫との間で、「たんぱく質をコードする遺伝子の数」に大きな違いがない一方で、「ジャンクDNA」の数は圧倒的に人間の方が多いという事実である。

つまり、人間をここまで複雑な生物たらしめているのはジャンクDNAの働きによるものである可能性が非常に高いのだ。

本書の優れている点は、時折レゴブロックやスパイダーマンなどを例にとり、本来複雑で高度な遺伝学について分かりやすく読者に伝えようとしてくれている点である。

遺伝学に興味のある人はぜひ手に取ってほしい一冊である。

 

「忘却のサチコ」はグルメ漫画に金字塔を打ち立てた

 

今回は「忘却のサチコ」という漫画を紹介します。

「忘却のサチコ」は、阿部潤先生作によりビッグコミックスピリッツで連載中の作品です。(現在は7月頃から休載中)

 

「忘却のサチコ」のあらすじ

中学館という出版社で文芸誌の編集の仕事をしている佐々木幸子は、多少融通が利かないところがあるものの曲がったことが嫌いで仕事の能力も高く、会社の同僚からも慕われている。

しかし、幸子は婚約者の俊吾に結婚式当日に逃げられてしまったことから心に深い傷を負う。

自分の元から去っていった俊吾を忘れられない辛い日々が続いていた幸子だったが、ある日美味しいものを食べているときだけは、俊吾のトラウマを忘れられるということに気づく。

その日から幸子の「過去のトラウマを忘却できるほどの美味しいもの」を求める日々が始まった。

 

「忘れるため」に食べるという設定の妙

「忘却のサチコ」ってグルメ漫画に金字塔を打ち立てたと言っても過言ではないと思っています。

「幸子は過去に婚約相手から逃げられたトラウマを忘れるために美味しいものを求める」という設定ってスゴい面白くて斬新だし、話がいくらでも自由に展開できるスゴい便利な発明だと思うんですよね。

料理バトルマンガや日常系料理マンガ、ラーメンやコンビニ食品など1つのジャンルに絞った料理マンガなどが出てきて、今料理マンガ界はまさに群雄割拠の状態ですが、その中でも「忘却のサチコ」は異色の存在感を放っています。

 

緻密な取材に基づいたとことんリアルなグルメ描写

「忘却のサチコ」の魅力はその設定の奇抜さだけではありません。毎回出てくるグルメや飲食店の描写がとことんリアルなんです。

幸子は編集者として取材のため全国各地を回ることが多く、「忘却のサチコ」には日本中のありとあらゆるグルメスポットが出てきます。

ご当地グルメにまつわる背景知識などもしっかり説明されているところを見ると、作者の阿部先生はかなり丁寧に取材をしているのだと思います。

緻密な取材に基づいたリアルな描写も、「忘却のサチコ」のグルメ漫画界での地位を確固たるものにしています。

 

幸子は結構モテる

主人公の幸子は堅物で一見男っ気が無いように見えるのですが、妙に周囲の男性にモテるんですよね。

中学館社員で幸子の後輩にあたる小林や作家の美酒乱薫をはじめとして仕事で知り合う男性には結構な確率で誘われています。同窓会で久しぶりに合った元クラスメイトの男にみんなの前でデートに誘われるという回もあります。そもそも俊吾に逃げられる前の二人の関係も、俊吾が幸子にベタ惚れしている感じですしね。

幸子は美味しいものを食べているときだけは表情がかなり柔らかくなり、本当に幸せそうな顔になります。

束の間に見せる可愛らしい表情と普段とのギャップが、男性にモテる秘訣なのかもしれません。

まあ、幸子普通に顔可愛いしスタイルもいいんですけどね。男性読者の中には幸子見たさにこのマンガを読んでいるという人も結構多いのではないでしょうか。(笑)

 

忘却のサチコでは幸子のもとから去ったはずの俊吾と街でばったり遭遇するというシーンがしばしばあります。俊吾は毎回訳ありの感じを醸し出して幸子の元から去っていくので、きっと結婚式から逃亡したのにも何か深い理由があるのでしょう。今後連載が再開した時にその辺の展開がどうなってくるのかというのも楽しみですね。

一味違うグルメ漫画を読みたいという人には、ぜひとも「忘却のサチコ」をお勧めします!

 

 

 

 

 

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宝くじ買う前に「七億円を手に入れた僕にありがちなこと。」を読んで

 

 

今回紹介するのは「七億円を手に入れた僕にありがちなこと。」という漫画です。

「七億円を手に入れた僕にありがちなこと。」は、川村拓先生が描いている少年エースAで連載中の作品です。

 

あらすじ

柏木伊月は、どこにでもいるいまいちさえない普通の高校生。しかしある日偶然買った宝くじで7億円を当ててしまったことから柏木の生活は一変する。父親は半分の3億5000円を持ち逃げし、突然家に訪れた美少女が妹!?柏木は元の平穏な生活を取り戻すことができるのか

 

このマンガ、最近始まったばかりで、ネットカフェで少年エースを読んでたら偶然見つけたんですよね。「なんか見たことある絵だな~」と思ってたら、「賭ケグルイ(仮)」の作画をしてる人の作品だということが分かって、面白そうだなと読んでみた次第です。

「賭ケグルイ(仮)」の時には作画だけだったので分からなかったんですが、川村先生って意外とドキッとするような漫画を描くんですね。(笑)

絵柄がスゴく可愛らしいかたなので話もほのぼの系なのかな、と思って油断して読み進めていくと「えっ!」と思うときがあります。

 

「宝くじで高額当選した人は幸せになれない」というような言い伝えがありますが、この物語の主人公の場合は宝くじが当たったことによって滅茶苦茶美人な妹ができてるので今のところ幸せなんじゃ?と思ってしまいます(笑)。

 

裏山ですね。

 

まあ、これからどんどん災難が降りかかってきて、「宝くじなんか当たらなきゃよかった!」という展開になっていくのかもしれませんが。

 

可愛らしい絵柄とハラハラする展開のギャップが魅力の「七億円を手に入れた僕にありがちなこと。」、是非とも1度読んでみてはいかがでしょうか。

あ、あといい加減宝くじとか買うのやめにしません?あんなに胴元が儲かるギャンブル他にないですよ。

 

 

 

 

「七億円を手に入れた僕にありがちなこと。」の第一話は少年エース12月号に掲載されています!

 

 

 

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