今週と今後の主要仮想通貨の動き9/9~9/14
- 2018.09.14
- マーケットビュー
- 主要コインのマーケットビュー

今週と今後の主要仮想通貨の動き
ビットコイン価格はレンジ相場で推移、9/13以降上昇傾向に
出典:本田圭佑のCMで話題のBitPoint(ビットポイント)
先週の大幅下落に引き続きずっとレンジ相場で推移していたビットコイン価格ですが、13日以降レンジ相場を上抜けして上昇トレンドへと移りました。
先週の下落以降、ビットコイン価格は68万5千円~71万6千円の間のレンジ相場で推移しており、週前半は小幅な値動きとなりました。71万5千円付近に引けるレジスタンスライン※1に何度か阻まれており、更に長くレンジ相場が続くかと思われたタイミングでビットコイン価格は上昇します。
13日9時頃、ビットコイン価格はレジスタンスラインを上抜けて71万8千円を付けます。反落もそれほど大きくなく、その後14日までのチャートは高値を更新し続ける上昇トレンドへと変化。
14日現在は約7万5千円を付けています。
先日の下落以降そのまま低調に推移するかと思われたビットコインですが、今週は良いニュースも多く上昇の兆しが見えてきた印象です。
モルガン・スタンレービットコインのデリバティブ商品取引へ参入を発表
9/14、アメリカの銀行で6位の資産額であるモルガン・スタンレーはビットコインスワップ取引商品のサービスを開発していることを発表しました。
ビットコインスワップ取引商品とはビットコイン先物価格に連動した金融商品で、ビットコインFXのようにショートポジションをとることも可能。
ゴールドマン・サックスなどを始めとする海外の大手金融企業も多くビットコイン取引への参入を発表しており、今後も相次いで参入発表がされると考えられます。
これは明らかな好材料であり、短期的に価格が上昇することはありませんが市場全体へ良い影響を与えた事は間違いありません。
9/12大手取引所のHuobiが日本の交換業へ参入
9/12に海外大手取引所Huobiの日本法人、Huobi JapanがbitTrade を買収し、今後日本の仮想通貨交換業へ参入することを発表しました。
9/12 海外大手取引所のHuobi(フオビ)がbitTrade(ビットトレード)を買収、日本の交換業に参入
Huobiはコインマーケットキャップの調査によると、2018年9月14日現在、出来高第5位の仮想通貨取引所です。海外取引所でトレードをしていれば多くの方が利用した経験があるのではないでしょうか。Huobiの取引所は使いやすいという声も多く、非常に期待できます。
アルトコイン価格は週半ばにかけて軒並み下落、9/13に反転
ビットコイン同様、先週軒並み下落したアルトコインの今週の値動きについてもレポートしていきましょう。今週前半~12日にかけてレンジ相場を保っていたビットコイン価格に反して、イーサリアムを始めとする多くのアルトコインは安値を更新し続ける下落トレンドとなりました。
イーサリアムに関しては近年の最安値を更に更新し、一時1万8千円台まで値を落としましたが13日にビットコイン同様反転しています。14日は多くのアルトコインが上昇トレンドへ転じています。
ICOプロジェクトで調達されたイーサリアムが過去10日間で大量に投げ売りされるI
COプロジェクトで調達されたイーサリアムが過去10日間で8月全体の3倍も売却されていることをトラストノードは伝えました。
ICOs Capitulate, 300,000 ETH Sold
たった数時間の間に16万ETHが売却されており、この投げ売りが今週のイーサリアムの主な原因になったと見ています。ほとんどのICOトークンはイーサリアムの規格であるERC20で動いているためイーサリアムでの資金調達を行っていますが、多くがイーサリアムに見切りを付けたように感じますね。
イーサリアムの投げ売りを加速させる一因として次のイーサリアム創始者の発言もあるのではと見ています。
イーサリアム創始者ヴィタリック「仮想通貨市場は天井に近づきつつある」と発言
9月8日イーサリアムの共同創始者であるヴィタリック・ブテリン氏が「仮想通貨とブロックチェーンが今後1000倍に成長することはないだろう」と話していたことが報道され、一時話題を呼びました。
「仮想通貨市場は天井近い」ヴィタリックが語る次のステージとは?
今週前半のイーサリアムの下落は他のアルトコインと比較しても大きく、要因の一つとしてこのニュースがあると見ています。
ブテリン氏は次のように話しています。
ブテリン氏は今まで「仮想通貨の普及」「ブロックチェーン技術の普及」を目的としたマーケティングが重要であるとの見解を述べていました。
しかし世界中のほとんどの人々が仮想通貨技術を知った今でも価格がそれほど上がらない事を踏まえての発言だと思われ、イーサリアムの下落を加速させました。
先週のビットコイン予想振り返り
先週の予想通り、ビットコイン価格は今週13日まで70万円台付近のレンジ相場で推移しました。しばらくはレンジ相場が続くと予想していましたが、トレンド変化は思ったよりも早く、13日時点で上抜けることとなりました。
ビットコインに関しては今週好材料が多く、目立った悪材料もなかったため早めに上昇トレンドに移ることができたと考えています。
今後の仮想通貨の値動き予想
際立った悪材料がなければビットコイン価格はこのまま上昇トレンドで伸びていくと考えています。次に意識されるのは一目均衡表※2の雲へ入っていく75~80万円で、一目均衡表の雲を抜けていけるのか反発されるかがポイントですね。
しかし雲が分厚いため一回では抜けられず、75万円~80万円の間でもみ合った後、反落して75万円以下の水準まで落ちていくと考えられます。もし80万円を超えることができれば価格は高騰していく可能性が高いです。
各銘柄の動き
ビットコイン(BTC)
出典:本田圭佑のCMで話題のBitPoint(ビットポイント)
先週に引き続き前方に一目均衡表の厚い雲ができており、薄くなるまでは突破は厳しそうです。80万円を突破することは厳しそうですがもし突破した場合そのまま高騰することが考えられるので、80万円を超えたらそのタイミングにおいてロングをかけるのが吉ですね。
基本的には次にビットコイン価格が80万円を超えるのは雲が薄くなる9月後半~10月前半であると見ており、それまでは雲の中に入る→跳ね返される、の繰り返しとなりそうです。
ビットコインキャッシュ(BCH)
出典:本田圭佑のCMで話題のBitPoint(ビットポイント)
レンジ相場で推移したビットコインとは異なり、今週半ばまでは安値を更新する展開となりました。ビットコインキャッシュに関しては取引高が少なく、市場が様子を伺っている雰囲気です。
10日まではレンジ幅も狭くなり収束されつつありましたが、11日より下値を下回る値動きを見せています。その後13日にビットコイン同様、短期足での一目均衡表の雲が薄くなったタイミングで突き抜け、一気に上昇を見せました。
現在は一目均衡表における「三役反転」※3と呼ばれる形となっており、向こう数日は下落~レンジ相場となりそうです。
イーサリアム(ETH)
出典:本田圭佑のCMで話題のBitPoint(ビットポイント)
アルトコインの中でも下落幅の大きかったイーサリアムですが、13日からの上昇も大きくなっています。久々に上昇傾向を見せており、しばらく2万円を切ることはないと見ています。ICOプロジェクトで資金調達されたイーサリアムが他にも投げ売りされる可能性もあり、その場合は大きく下落する可能性があります。
ライトコイン(LTC)
出典:本田圭佑のCMで話題のBitPoint(ビットポイント)
ビットコインの価格に追従することの多いライトコインですが、今週もビットコイン同様12日を底として反転しています。ライトコイン自体には特に材料がありませんが、ビットコインが今後80万円を突破することができずにレンジ相場で推移するという予想をベースにするとライトコインも雲を上抜けることは難しそうです。
ライトコインは来週6000円~7000円の間で推移すると見ています。
リップル(XRP)
出典:本田圭佑のCMで話題のBitPoint(ビットポイント)
リップルは一時30円を下回り、このまま下落していくかと思われましたがビットコインの上昇に支えられ、13日以降に持ち直しました。短期的には上昇していますが、長期足で見ると下降トレンドラインを形成しており、再び30円以下まで下落していく可能性が高いと考えています。
しかしアルトコインに関してはテクニカル分析だけでなくビットコイン価格に影響される部分も多く、今後もビットコインの動向に注目です。


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